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2026/04/13

長野 孝彦

照明計画で失敗しないために|色温度で決まる心地よい住まいのつくり方

照明計画は「色温度」から考える

みなさん、こんばんは。自然素材で建てる注文住宅工務店、エッグ住まいる工房 代表兼設計担当の長野です。

先日、間取りが決まったお施主様の照明ヒアリングをしました。

照明計画というと、つい器具選びから考えがちですが、私たちがまず大切にしているのは「色温度」を決めることです。
色温度とは、光の色味を表すもので、オレンジがかった温かい光から白くすっきりした光まで、数値で表現されます。

色温度で空間の印象は大きく変わる

例えば、落ち着いた雰囲気をつくる電球色、自然な明るさの温白色、すっきりとした印象の昼白色。
このどれを住まいの“ベースの光”にするかによって、空間の居心地は大きく変わってきます。

自然素材の住まいでは、木のぬくもりを引き立ててくれる電球色をベースにすることが多いのですが、必ずしもそれが正解とは限りません。
大切なのは、お施主様の暮らし方や好みに合わせて「この家の軸となる光」を決めることです。

用途ごとに光を使い分ける

その上で、用途に応じた使い分けを考えていきます。

くつろぐリビングや寝室は温かみのある光でリラックス効果を。
作業をするキッチンや書斎、また服を選ぶウォークインクローゼットは見やすさを重視した少し白い光。

このように役割に応じて光を整えることで、心地よさと使いやすさのバランスが生まれます。

色温度を混在させるリスク

ここで注意したいのが、同じ空間の中で電球色と昼白色を混在させてしまうことです。

色の違いがはっきりしているため、統一感がなくなり、どこか落ち着かない印象になりがちです。
そのため私たちは、意図のない色温度の混在は基本的にご提案していません。

ベースが電球色なら温白色を、ベースが温白色なら昼白色を組み合わせる。
このようにグラデーションで整えることが重要です。

調色機能という選択肢

ただし、機能面からどうしても必要な場合もあります。

そのようなときには、光が干渉しないように配置を工夫したり、シーンに応じて色を変えられる調色機能付きの照明器具をご提案することもあります。

一つの空間でも時間帯や使い方に合わせて光を変えられるため、とても有効な方法です。

照明は「感覚」をつくる要素

照明は図面では分かりにくい部分ですが、実際の暮らしの中では
「なんとなく心地いい」「なんだか落ち着く」といった感覚に大きく影響します。

光の色を整えることは、その心地よさの土台をつくる大切な要素です。

また、照明は明るさだけでなく、空間にリズムや個性を与える役割もあります。
ペンダントライトやブラケット、間接照明などを取り入れることで、住まいの表情はぐっと豊かになります。

このあたりの考え方については、またの機会にお話しさせていただきますね。

最後に

以前よく照明メーカーに依頼していたのですが、なかなかこちらの意図するところに落ち着かないことも多く、今は自ら考えるようにしています。

照明ひとつで、暮らしの質は大きく変わります。
だからこそ、丁寧にヒアリングを重ねながら、そのご家族にとって一番心地よい光をご提案していきたいと考えています。

執筆者: 長野 孝彦

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