ファーストプランは“1案勝負”じゃない。暮らしの答えを一緒に探す設計提案 茨木市|自然素材|注文住宅|工務店

こんばんは。自然素材の注文住宅を建てる茨木市の工務店、エッグ住まいる工房の長野です。

今週は、新しく設計打ち合わせをスタートするお施主様に、ファーストプランの提案をしました。
住まいづくりにおいて最初のプラン提案は、とても大切な節目。多くの人は「まずは1案」と思われそうですが、我々のスタンスは少し違います。

暮らしのイメージを共有する“プランヒアリング”から始まる設計プロセス

プランを作成する前には、必ずプランヒアリングを行います。まずは新しい住まいでどんな暮らしがしたいかを自由に話してもらいます。
その後、私が作成したヒアリングシートを用いて、話された内容も整理しながらご要望をまとめていきます。大体2~3時間ほどかかりますが、その段階で要望が完全に整理されていることはほとんどありません。話しながら一緒に理想の暮らし方を探す時間と考えています。

条件の良い整形地だからこそ悩む。選択肢が広いからこその提案力

今回の敷地は高低差もなく、整形地で70坪超え。間口も広く、何でもできそうなワクワクする条件です。
逆に、あらゆる可能性がありすぎて私も悩んでしまいます。

とても広く、大きな庭もとれます。庭の使い方や内部とのつながり、隣地の状況からどう採光を取るのか。そんな可能性の中から、ご家族の暮らし方に合うプランを提案するのが私の役目です。

ということで今回は、建物をコの字にして東西隣地から建物で目隠しした中庭のプランや、洗面を独立させ脱衣室とウォークインクローゼットを隣接させた家事動線重視のパターンなど、暮らし方のイメージをしながら4つのプランを作成しました。

正解を一つに絞らない。複数案の提案で見えてくる暮らしのカタチ

お施主様の暮らし方は様々。だからこそ、最初から正解を一つに絞らず、4つの異なるパターンを提案させて頂きました。
設計意図と暮らしのイメージを説明し、図面を見ながら一通りプレゼンをしました。

お施主様も「すぐにイメージできないので一旦持ち帰ってじっくり暮らし方を考えてみます。」とお持ち帰り。
この時間もとても大切なのです。

間取りではなく“暮らしの舞台”をつくる。だからこそ最初の提案が重要

我々が作るのは、単に間取りや図面ではなく、お施主様の暮らしの舞台です。
ファーストプランで複数案をご提案するのは、お施主様の暮らし方の正解を探していくため。
一緒に悩みながら優先したいことを整理していく――それが、住まいづくりで一番大事なプロセスなのです。

住まいづくりは、答えを渡す仕事ではなく、一緒に答えを探していく時間。
これからも「エッグ住まいる工房にお願いしてよかった」と思っていただけるような暮らしを、丁寧にご提案していきたいと思います。

実際に建てた方がどんなプロセスで間取りを決めたのか?を聞く

今週8月3日に開催するオーナー様宅見学会。
これはオーナー様のスケジュール次第なのでいつでも見れるわけではないのですが、今回ご協力いただけることになり、実際の住まいをご案内できることになりました。

こちらのオーナー様も例にもれず、初期案の間取りから最終の間取りまで、多くの変化を経て今の形になったお住まいです。
もともとどんな間取りだったのか?どんな思いで今の間取りになったのか?
そんなお話も聞くことができる貴重な機会です。

現在午前、午後で1枠ずつ空きがあるとのことですので、気になる方はお早めにお問い合わせください。お問い合わせフォームは下記にございます。

この記事を書いた人

長野 孝彦

エッグ住まいる工房 代表取締役社長/設計担当 現在エッグ住まいる工房で建てる新築のお住まい全ての設計を担当している建築士。建築業界に携わり30余年、累計300棟以上の住まいづくりに関わってきた。デザイン、機能性、メンテナンス性、そしてお施主様のリクエスト。それらをバランスよく取り入れて暮らし方を提案することを得意としている。

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