間取り決定 ― ワクワクを共有する住まいづくり

みなさんこんばんは。
自然素材の注文住宅を建てる茨木市の工務店、エッグ住まいる工房の代表であり、設計も担当しております長野です。

本日は、7月末にご契約いただいたお施主様の間取りがついに決定しましたので、そのお話を少しさせて頂きます。

1.「リビングは1階。」と、そう思っていた。

今回のお住まいは、当初の想像とは大きく違う「2階リビング」の間取りに落ち着きました。建築予定地の地域では、ほとんどのご家庭が1階にリビングを設けるのが一般的です。お施主様ご自身も「リビングは1階」というのが当たり前だと考えていらっしゃり、まさか自分たちが2階リビングを選ぶとは思ってもみなかったそうです。

実はご契約前に、別の会社でプラン打ち合わせを進められていた際も、1階リビングが前提でした。私たちとの最初のヒアリングでも「リビングは1階で」とはっきりおっしゃっていました。

ですが、実際に現地調査をしてみると、敷地の特徴が2階リビングにぴったりだったのです。(以前、「住まいづくり10か条」の第2条で紹介したお施主様です。)

https://www.egg-jp.com/staff_blog/staff_blog-21812/

2.リビングが2階にある場合の魅力とは?

南側には比較的交通量の多い道路があり、1階にリビングを設けると視線が気になる環境でした。一方で、南東側には公園が広がり、山並みや緑の景色を借景として楽しめる絶好のロケーション。この環境を最大限に活かすなら、2階リビングの方が断然魅力的だと感じました。

3.間取りの提案(プラン提案)で飛び出す、予想だにしない2階リビング

そこで、初回のプランは1階リビングを2案2階リビングを2案ご用意してご提案しました。
さらにこの地域は固定階段付きのロフトが可能でしたので、2階リビングを勾配天井で開放的にし、その上にロフトを設けるプランもご提示しました。

※画像は勾配天井のイメージです

ご主人様は特にこの案に心を動かされたようで、

「こんな空間で暮らしたら楽しそうだな」

とイメージが膨らんでいったようです。

そこから約2週間、想定外の提案にご夫婦でじっくりと話し合いを重ねられました。

その後2階リビングならではの不安点も一つひとつ検討しました。
例えば、2階へ上げ下ろしができるように階段のモジュールを広げたり。寝室の上に浴室がくるため防音対策を施したり。また1階部分の防犯性をしっかり高める工夫も取り入れたり。
課題をクリアしていく中で、「やっぱり私たちは2階リビングがいいね」と確信を持っていただけたようです。

最初は全く想像していなかった間取りから大きく方向転換。最終的にはご家族にぴったりの「2階リビング+ロフト」というプランが完成しました。

住まいづくりはまだまだこれからです。まだまだ一緒に悩みながら進めていきます。

住まいづくりの目的は、図面通りに建物を形にすることではありません。お施主様と一緒に悩み、考え、時には迷いながらも、「こんな暮らしをしたい」という気持ちをカタチにしていくことだと思っています。そのプロセス自体が完成した住まいに深い意味を与え、ご家族の大切な思い出となります。

4.ご家族の思い出、ストーリーの集大成。

私たちがご招待しているたくさんの完成見学会は、そんなご家族一つひとつのストーリーの集大成です。
間取りの工夫、自然素材の風合い、こだわったデザイン。
そのどれも、決まるときには多くの試行錯誤が詰まっています。
ご案内するスタッフからは、どうしてこの間取りになったのか?なぜこの素材をご家族が選んだのか?
順番に、丁寧にご説明するようにいたします。

イベントページには今3つの完成見学会があります。
ぜひそのどれも、またはどれか一つでも、足を運んでストーリーを聞いてみていただきたいなと思います。

この記事を書いた人

長野 孝彦

エッグ住まいる工房 代表取締役社長/設計担当 現在エッグ住まいる工房で建てる新築のお住まい全ての設計を担当している建築士。建築業界に携わり30余年、累計300棟以上の住まいづくりに関わってきた。デザイン、機能性、メンテナンス性、そしてお施主様のリクエスト。それらをバランスよく取り入れて暮らし方を提案することを得意としている。

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