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2026/04/20

長野 孝彦

南向きじゃなくても明るい家はつくれる|採光設計で変わる住まいの心地よさ

南向きでなくても明るい住まいづくり

みなさん、こんばんは。
自然素材で建てる注文住宅工務店、エッグ住まいる工房 代表兼設計担当の長野です。

住まいづくりをご検討されているお客様から、よくいただくのが
「南向きじゃないと暗くなりませんか?」というご相談です。

確かに南向きは人気がありますが、実は明るさは方位だけで決まるものではありません。
設計次第で、南向きでなくても十分に明るく、心地よい住まいをつくることができます。

今回は、私たちが大切にしている「採光の考え方」についてお話しさせていただきます。

上から光を取り入れる工夫

まず一つ目は、高窓(ハイサイドライト)や天窓(トップライト)の活用です。

隣家が近い住宅地では、横からの光が入りにくいこともあります。そんな時は、できるだけ上からの光を取り入れることで、安定した明るさを確保できます。特に天窓は時間帯に左右されにくく、空間全体をやさしく照らしてくれます。

ただし、天窓は採光には非常に有効な一方で、漏水リスクも伴うため、私たちはメンテナンスのしやすい位置に限定して設置するようにしています。

縦の空間で光をつなぐ

二つ目は、吹き抜けや階段を利用した縦の空間設計です。

光は上から下へと落ちてきます。吹き抜けや階段をうまく活用することで、2階から入った光を1階までしっかりと届けることができます。

中庭で建物の中心に光を取り込む

三つ目は、建物の配置計画です。

例えば中庭を設けることで、建物の中心部にも光を取り込むことができます。
外からの視線を遮りながら採光できるのも、大きなメリットです。

方位に頼らない窓計画

四つ目は、窓の配置とサイズの工夫です。

南にこだわらなくても、東や北の安定した光を上手に取り入れることで、落ち着いた明るさをつくることができます。
特に北側の光はやわらかく、設計次第ではとても心地よい空間になります。

反射光を活かす設計

五つ目は、周囲の壁の反射を利用することです。

外壁や隣家の壁に当たった光が反射して室内に入ることもあります。
この「反射光」を読み取ることも、実はとても重要なポイントです。

光をどう届けるかが最も重要

そして、ここからが特に大切な考え方です。
「入った光を、どうやって必要な場所に届けるか」という視点です。

いくら光を取り入れても、それが必要な場所に届かなければ意味がありません。
そのためには、室内の間取りや壁の配置、そして素材選びが重要になります。

例えば、視線を遮らない間取りにすることで光は奥まで届きやすくなりますし、壁や天井に反射率の高い素材を使うことで、光は空間全体にやわらかく広がります。

私たちが採用している漆喰の壁は、まさにその効果を発揮してくれます。
光をやさしく反射し、まぶしさを抑えながら空間全体を明るくしてくれる——自然素材ならではの、やわらかな光の広がり方です。

心地よい明るさを設計する

大切なのは、「ただ明るい」ことではなく、心地よい明るさを設計することです。

南向きにこだわらなくても、工夫次第で光はしっかりとコントロールできます。
例えば、南側に中高層の建物がある場合には、あえて南面に水廻りを配置することもあります。また、現在は南側が駐車場や平屋で日当たりが良くても、将来建物が建つ可能性もあります。

このように敷地の条件を読み取り、将来まで見据えた設計を行うことで、より豊かな暮らしにつながっていきます。

最後に

「この土地だと暗いかもしれない…」と感じておられる方も、ぜひ一度ご相談ください。
設計の工夫で、その不安はきっと安心に変わります。

住まいは、光の取り入れ方ひとつで大きく変わります。
その土地に合った、やさしく明るい住まいをご提案させていただきます。

執筆者: 長野 孝彦

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