現場調査の重要性とは? 茨木市|自然素材|注文住宅|工務店

現場調査は住まいづくりのスタートライン

こんばんは。
自然素材の注文住宅を建てる茨木市の工務店、エッグ住まいる工房の長野です。

本日は弊社に来店されたお客様が建てられる敷地の現場調査に営業と同行してきました。
営業段階での現地調査の目的は、実際に工事をする際に建物工事以外にどういった費用がかかるのか、希望の家を建てることができる敷地か等の確認です。

現場調査で確認する7つのポイント

① 敷地の形状

敷地境界の確認です。境界のポイントがあるのか、道路との境界がどこなのかといった部分を確認します。境界が明確でないと、敷地の面積も建てられる建物の大きさや配置も決められません。境界がはっきりしていないと、あとで実は越境していたり、申請段階で止まったりと後でトラブルになります。一番重要な確認です。

② 土地の高低差

道路面と敷地に高低差があると、土留め工事が必要になったり、深基礎といって背の高い基礎にしたり、玄関までの階段が長くなったりと、費用であったり間取りにも影響があります。

③ 道路の幅員や側溝の有無

これもとても大事なことで、家を建てる際、4m以上の建築基準法上の道路に2m以上接道することが義務づけられています。道路に関しては役所での調査も必須となります。基準法上の道路であっても、役所の道路台帳の幅員がなければセットバックを要する場合もあります。そもそもの土地の大きさにも影響を及ぼす大事な調査となります。

④ 上下水道・ガス

建替えの場合はほぼ引込まれていますが、土地を分割していたり建物が建っていなかった土地などでは引込みがない場合もあります。新たに引込むとなると、道路に埋設されている本管と接続する必要があるため、かなりの費用となります。

⑤ 電柱・電線の位置

こちらも大事な要素で、位置が悪ければ引込柱が必要になったりすることがあるのと、工事をする際に電線がある為にレッカーが使えないケースもあります。いずれも費用が変わるので確認が必要です。

⑥ 敷地内の建築物・工作物

古家がある場合は、解体業者による見積依頼が必須になります。それ以外にも既存のCBや擁壁。CBの場合は建築基準法に違反していることも多く、控え壁の設置や解体を要することも多々あります。

⑦ 隣地の状況や越境物

隣地の屋根や設備が越境しているケースがよくあります。屋根の場合は気づきにくいのですが、予定の建物が入らないこともあります。場合によっては、こちらの費用負担で解体をするケースもあります。そのいったリスクの確認も必要です。

精度の高い調査で後悔のない住まいづくりを

今回は営業段階での調査でしたが、この後契約になると、弊社では土地家屋調査士を使い、細かく敷地のレベル、隣地の建物位置、サッシ位置や高さを測量してもらい、それを基に営業・設計・工事の担当で改めて現場調査を行います。設計GLといって建物の基準になる高さの確認や、工事中の搬入経路、近隣の駐車場の空き状況も確認します。私は、日当たりや風の流れ、抜けのある位置等、敷地の特性を確認することも重要な要素と考えています。

現場調査とはただの現場確認ではなく、住まいづくりのスタートラインです。調査が不十分だと後々トラブルになったり、思いがけないことに費用が掛かったりして、希望が叶わないことが発生しかねません。お客様を後悔させないためにも、とても重要な調査となります。精度の高い調査で失敗のない住まいづくりの力になれるよう、誠意をもって行っております。

この記事を書いた人

長野 孝彦

エッグ住まいる工房 代表取締役社長/設計担当 現在エッグ住まいる工房で建てる新築のお住まい全ての設計を担当している建築士。建築業界に携わり30余年、累計300棟以上の住まいづくりに関わってきた。デザイン、機能性、メンテナンス性、そしてお施主様のリクエスト。それらをバランスよく取り入れて暮らし方を提案することを得意としている。

著者のすべての記事を見る