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2026/02/08

竹澤 貫

現場で働くプロの仕事|玉掛け技能者がいる現場は、なぜ安心なのか

家づくりは「契約後」、現場で本当の差が出る

注文住宅を検討するとき、多くの人が間取りやデザイン、性能に目を向けます。それもそのはず。検討している段階では、まだその先の現場というものについてみなさん知りません。
しかしながら実際に家が形になるのは、その現場。そしてその現場の安全と品質を支えているのが、職人の役割と連携です。

先日エッグ住まいる工房では一軒のお住まいの【上棟工事】の日を迎えまして、その中からテーマを選びました。
今回は、あまり知られていないけれど、住宅現場では欠かせない存在である「玉掛け技能者」という専門家に焦点を当てて紹介してみようと思います。たくさんの専門家が力を合わせることで、ひとつの家ができる。そんなたくさんの専門家の中の一人が今日のテーマ。どうぞ最後までご覧ください。

改めましてみなさんこんばんは。
エッグ住まいる工房 竹澤貫 と申します。

玉掛け技能者とは?ざっくり言うと何をする人?

玉掛け技能者とは、クレーンなどで重い材料を吊り上げるときに、安全に掛け外しを行う専門役のことを言います。

現場では、

  • 梁や柱
  • 重たい建材
  • 大型の資材

こうしたものをクレーンで移動させる場面があります。
そのときに「どう吊るか」「どこに合図を出すか」「本当に安全か」を判断するのが玉掛け技能者です。

一般社団法人 日本クレーン協会
https://cranekyokai.jp/guidance/regular/technical-slinging/

なぜ資格を持った人が必要なのか

重いものを吊る作業は、少しの判断ミスが大きな事故につながる作業でもあります。

  • バランスが悪いまま吊る
  • 合図が曖昧
  • 周囲確認が不十分

こうしたことが起きると、資材の落下や人身事故につながる危険があります。
だからこそ現場では、資格を持ち、役割を理解している人が担当することが重要になります。

厚生労働省|玉掛け作業の安全について(概要)
https://www.mhlw.go.jp/www2/public/kaitou/09_betten.htm

現場では、こんな仕事をしています

実際のお施主様からは見えにくいですが、玉掛け技能者はこんなことをしています。

  • 吊り荷の重さ・形状を確認
  • ワイヤーやフックの状態をチェック
  • クレーンオペレーターへの合図
  • 周囲の安全確認
  • 作業中止の判断

「ただ吊る人」ではなく、現場全体を見ながら判断する役割として、この玉掛け技能者の方がいます。

資格がある=安心、ではなく「体制」が大事

ここで大切なのは、「資格があるから安心」という単純な話ではありません。

本当に重要なのは、

  • 誰がその役割を担っているか
  • 役割が現場で明確になっているか
  • 無理な作業をさせない体制か

という現場の考え方と姿勢です。
先日のブログの中でもこんなテーマで記事を書きました。
「お引渡し後が本当のお付き合いだと、いろんな会社が言っている」という内容です。

この現場の考え方もそのテーマに近しいものがあるかもしれません。
「現場の安全第一」
これもまたいろんな会社が言っていることです。

安全をおろそかにしようとしている会社なんて当然ありません。しかし、その安全に対する姿勢やボーダーラインは、会社によって様々違います。

建設業労働災害防止協会|建設現場の安全対策
https://www.kensaibou.or.jp/

玉掛け技能者がいる現場は、何が違う?

お施主様視点で見ると、違いはここに出ます。

  • 作業が落ち着いて進む
  • 無理な工程にならない
  • 現場の空気がピリピリしすぎない
  • 職人同士の連携が取れている

安全意識は、そのまま仕事の丁寧さに表れるんじゃないかなと、僕たちはそう思っています。

こういう人に知ってほしい

この話は、次のような方にこそ知ってほしい内容です。

  • 現場を大切にする工務店を選びたい
  • 家づくりを「任せて大丈夫か」で判断したい
  • 見えない部分こそ気になる
  • 職人の姿勢を重視したい


よくある質問(FAQ)

Q. 玉掛け技能者は、住宅現場では必須ですか?

クレーン作業がある現場では、安全のために重要な役割です。すべての工程で使うわけではありませんが、必要な場面では欠かせません。

Q. 資格があれば誰でも同じですか?

資格は前提条件です。実際には、現場経験やチーム内での連携、判断力が大きく影響します。

Q. 現場を見学したとき、何を見ればいい?

誰が指示を出しているか、合図が整理されているか、無理な作業をしていないかを見ると、現場の質が分かります。


まとめ|家の安心は、現場の「人」と「役割」から生まれる

玉掛け技能者は、決して目立つ存在ではありません。何なら「そんなことにも資格が必要なんだ。」と驚いている方もいるかもしれません。

でもその存在は、現場の安全と信頼を支える重要なピースです。

家づくりを考えるとき、ぜひ「現場でどんな人が、どんな役割で働いているか」にも目を向けてみてください。そうすると、自分の家を建てているとき、そこにいるたくさんの職人さん一人ひとりがとてもかっこよく見えると思います。また、そんな職人さんたちに建ててもらう我が家がきっと
より輝いて見えると思いますので。

執筆者: 竹澤 貫

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